老朽化し使いづらくなっていた建物を、耐震補強したうえで全面改修しました。イメージは古民家風とし、2階の梁をあらわして高い天井を見せるなど、各所に伝統的な和の趣と新しさを付加させました。狭い台所は南面に移動し、明るく広いLDKに。将来の介護に備え、室内全体をバリアフリー仕様にしています。

大規模改修の際、ただ最新機能を獲得するだけでなく、まず建物の長寿命化を図っています。その上で家族構成や年代、志向に合わせた間取りを入念に検討し、誰もが使いやすいようプランしました。段差解消などのバリアフリーに加え、お義母様の寝室内に専用トイレを用意するアプローチは、家族全員にとってのやさしい配慮となります。