趣味の洋裁と料理の楽しさを友人や近隣の方々と分かち合うため、老朽化した使いにくい台所、便所、1室1室が暗くて狭く、天井も低い居室を開放感のある清潔な空間にして欲しい。
F邸
- 住宅形態
- 長屋
- 築年数
- 約90年
- リモデル面積
- 52.0m²→63.0m²
- リモデル日数
- 60日
- リモデル費用
- 400万円
BEFORE | AFTER | |
1日の大半を、明るく開放的になったリビングダイニングで過ごすようになりました。ここは今や親類や友人を呼んで料理や新しい企画を楽しく創造する場です。 |
建築基準法上建替えのできない路地裏の長屋を、コストをかけずに現代的な生活ができるようリモデル。みんなが楽しく集える住宅を目標に、1階には天窓のある吹抜を持ったLDKと、水まわりを集約。2階の寝室には空見障子と手すり格子によって空の明るさを取り入れるとともに上下階の緩やかなつながりを持たせました。意匠面では、玄関にアルミ色のスタイリッシュな引き戸を採用、玄関脇の掃き出し窓の開口部には京格子を入れ、モダンと京町家の意匠の融合を試みました。 |
老朽化が進んだ上、家族構成や生活様式にそぐわなくなっていた間取りを、現代的な暮らしを楽しめる空間へとリモデルされました。長屋という建物の性格上、どうしても暗い部屋ができてしまいますが、吹抜を設けることで採光を確保し、高い開放感を与えています。長屋をただ再生させただけでなく、デザイン性など新たな価値を創出したことも大きな意義があります。 |